<長いテストベクタについて>
テストベクタが長い場合でも、圧縮アーカイブから読み出すことはできますが、展開に時間がかかりますので、あらかじめ、見たい波形をViewに追加しておく場合が多いかと思います。その場合、View用のメモリが大量に必要になることがありますが、32ビットOS環境下では、多くても2GB以下しかメモリを取得できないという問題があります。
Use Diskをオンにすることで、メモリから、64ビットにマップしたディスクに切り替わるので、32ビットのユーザ空間制限問題を回避することができます。 ArchiveDiskと DisplayDisk、両方共それぞれに使用する最大値を設定してください。ただし、64ビットは、
NTFSファイルシステムのみ有効です。FAT32では、4GBが上限になりますので、4GB以上は、設定しないでください。
ここで、ArchiveDiskは、全波形を圧縮した波形のアーカイブ、DisplayDiskは、表示している信号の消費量を指します。 この設定は、デザイン規模とテストベクタ長によりますので、最初は、オフにしてステータスバーに表示される値の進み具合から推定して十分な値に設定し、Use Diskをオン、再コンパイルしてください。このとき設定した値のDiskを実際に消費しますのでご注意ください。
ギガバイトを超えるとViewerのレスポンスが遅くなってきます。特に、見る範囲が大きければ、大きいほど、Disk全体へのアクセスが増え、レスポンスが遅くなってしまいます。そのため、|+|等を使い、Viewerで見る範囲をなるべく狭めることをお勧めします。(CPU速度によらず、5GBのDISKでは、50MB/SECの転送レートでも100SECかかることにご留意ください。)
波形Saveしたファイルを再びシミュレーションとは切り離してViewとして見る機能は、3.09時点では、未だサポートしていません。