2.7 Trace Mode2

この機能もVeritakユニークです。
Trace mode2 は、Traceモードに基本的には同じですが、タグファイルを生成するところが違います。タグファイルは、HDL全体の構造を記述したファイルです。人のソースはただでさえ理解しがたいものです。「この変数はどこで代入されているのだろう。。」、そんなとき、このツールはいくらか助けになるはずです。

例で見ていきましょう。
Load Project "node_check_test.vtakprj"
タグファイルへ飛ぶ

タグファイルへ飛んできました。.

タグファイルへは、LIST ViewまたはWaveformViewからも飛べます。.

"lint_test.sub3.subsub2.areg" をダブルクリックすると

タグファイルから飛んできました。( line 168.)

タグファイルは、SCOPE情報と組になっているので、一意にツールチップすることができます。Time 295nsは、T1カーソルの値です。

インスタンス化したパラメータも分かります

Veripad からもタグファイルにジャンプできます。

タグファイル中のKeywordの意味

Keywordsとして、,SCOPE,SIGNAL,PROCEDURAL_LOADS,PROCEDURAL_DRIVERS,Aliases,SourceDriver,Drivers_FANOUTS,DECLARED,ASSIGNED
が登録されています。それらの意味は下表の通りです。.

KEYWORD Meaning Example
SCOPE  Scope. の後に"SIGNAL:"が続きます。.
SIGNAL  信号です。memory とlong vectorはサポートしていません。
PROCEDURAL_LOADS  手続き構文中のRHSです。. initial
  a=b;//
 if(b);//**
  a<=b;
  a<=b[i];
 
bの PROCEDURAL_LOADS は上全部です。.
PROCEDURAL_DRIVERS  手続き構文中のLHSです。 aの PROCEDURAL_DRIVER は** を除く上全部です。.
Aliases  別名です。  たとえば、 sub dut(.clock(CLOCK),..
clock and CLOCK です。
SourceDriver  ドライバの宣言箇所です。   reg  a;//ここ
  wire c;//ここ
  assign c=a ^ b;// cここ
Drivers_FANOUTS  NET構造のRHSです。  a とbについて
 assign c=a ^ b
DECLARED  宣言箇所  cについて、
 wire c;
ASSIGNED  アサインされている箇所です。  cについて,
 assign c=a ^ b;
ResolverInputs Resolver's inputs
Notes;